FP3級を受検したいけど、具体的にどんな勉強方法がいいのか分からない
どのくらいの期間、どのくらい勉強すれば受かるのか、具体的に知りたい
やるからには、一発合格できる効率的で無駄のない勉強方法を知りたい
おすすめの参考書や問題集、難易度なども知りたい
このようなことにお悩みではないですか?
この記事では、2022年9月にFP3級に一発合格した筆者が、そんなあなたの疑問をズバリ解決します
結論から言うと、FP3級は独学で約1ヵ月。
1日1時間、およそ30時間程度の学習時間で一発合格可能です。
おすすめの教材は、大人気、みんなが欲しかったシリーズの「FP3級教科書」と「FP3級問題集」の2冊だけでOK。
これに無料のスマホアプリを組み合わせれば試験対策もバッチリです。
FP3級に一発合格するおすすめ学習方法
独学かスクールか
FP3級の学習方法は、ズバリ「独学」一択です。
FP3級はさほど難易度は高くないし教材も充実しているので、独学で十分です。
実際、私の周りもみんな独学でしたし、私も独学で無事に一発合格できました。
あなたもぜひ、まずは独学でチャレンジしてみてください。
おすすめ教材は「みんなが欲しかったシリーズ」
おすすめ教材はズバリ
「2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級」 [滝澤ななみ]
です。
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カラフルなイラストや図解がふんだんに使われていてとても読みやすいです。
教科書という名の通り、重要ポイントがしっかり網羅されています。
まさにFP3級に必要な知識全般を体系的に学ぶことができます。
またFP3級は、資格を取ればそこで終わり、というものではありません。
今後の人生を生きていく上で常に必要となる「お金に関する基礎知識」です。
必要な時にすぐに取り出して確認できる、辞書のような使い方に最適な教科書になっています。
また、問題集は、教科書と同じシリーズの以下がおすすめです。
「2022-2023年版 みんなが欲しかった! FPの問題集3級」 [滝澤ななみ]
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Twitterのフォロワーさんの中には、問題集は買わずにスマホアプリの模擬問題だけで合格した、という方もいらっしゃるので、必ずしも問題集が必要とは言いきれません。
ただ、私は実際にこの問題集を1周(厳密には時間切れで0.8周ですが…)して一発合格できたので、私としては、できれば購入をおすすめします。
とは言え、お金も1,650円程度かかりますので、そこはあなたしだいです。
具体的な学習手順
学習手順はとてもシンプルです。
まず、教科書を読んで、それから問題集を解く。
ただ、それだけです。
教科書は全部で6つの章(科目)に分かれています。
具体的な手順としては、各章ごとに「教科書→問題集」と繰り返していく方法もありますが、私としては、まず教科書を1章から6章までひと通り読み終えてから、一気に問題集に進むことをおすすめします。
なぜなら、読書のように一気に読み進められるので、問題集を挟むことで時間がかかってしまい、途中で挫折してしまう危険性が低くなるからです。
FP3級の難易度はさほど高くありません。
一般的な知識でもある程度は回答できます。
とは言え、勉強なしで合格できるほど簡単ではありません。
教科書の中にも簡単な例題は出てくるので問題のイメージはつかめます。
まずは教科書をひと通り読んで、基礎知識を身に付けましょう。
また問題集は、第2部(巻末)の総合問題編(別冊)から先に解きましょう。
第1部(科目別問題編)から順番に始めると、私のように時間切れになってしまう危険性がありますので、まずは総合問題編で全体像をつかみましょう。
スマホアプリを組み合わせると効果的
教科書と問題集の他に、スマホアプリを併用するのも効果的です。
時間や場所を選ばないので、通勤電車の中や休憩時間などの隙間時間で気軽に学習できます。
こちらは教科書を読み終えた章(科目)から順次始められて、知識の補強になります。
私は試験当日の待ち時間やお昼休憩の時にもアプリを活用しました。
たまたまそこでやった問題が試験に出て点数にも繋がりました。
スマホアプリはいろんな種類があるので、スマホで検索して自分に合ったものを選んで活用するといいと思います。
私はTwitterでフォロワーさんが教えてくださった以下を活用しました。
科目ごと問題や小テストも選べ、問題数変更や試験日設定にも柔軟に対応してとても使いやすかったです。
合格までに必要な学習期間・時間
学習期間は約1ヵ月
学習期間は概ね1ヵ月程度あれば十分です。
あまり長すぎると途中でダレてしまうので、1か月間の短期集中で臨むくらいがちょうどいいです。
私の場合は、2022年7月30日から学習を開始し、
43日後の9月11日の試験で一発合格しました
実際には途中お盆休みなどで2週間ほどダレてしまったので、実勉強期間は1カ月弱でした。
試験日の2ヵ月ほど前から受検申込受付が始まるので、受験申込をしてから学習を開始するくらいでちょうどいいか、少し早すぎるくらいです。
1日1時間(約30時間程度)で合格できる
学習時間は1日1時間、合計30時間程度の学習で十分に合格可能です。
もちろん、より高得点を狙ったり、より深掘りしたい場合は、もっと多くの時間を費やすに越したことはありません。
でも、人生において最低限必要な基礎知識を身につけた上で、より短期間で、より効率的に学習し、資格も取得するためには、1日1時間1ヵ月(約30時間)の学習時間がもっとも最適です。
私の場合は途中ダレてしまい、合計約26時間程度(スマホアプリの記録上)だったので、問題集を最後まで1周することができず、やや時間不足でした。
それでも「学科」「実技」ともに8割以上の点数で合格できました
科目 | 点数 | 合格基準 |
---|---|---|
学科試験 | 51/60点(85%) | 36点以上(6割以上) |
実技試験 | 80/100点(80%) | 60点以上(6割以上) |
「資格取得」より「知識習得」を優先すべし(学長動画)
FP3級は、資格を持っているからといって、就職が有利になるなどのメリットは特にありません。
しかしFP3級で学ぶ知識は、リベ大の両学長が「義務教育にすべき」というくらい、人生を生きていく上で誰もが身に付けておくべき必須の知識です。
ですので、資格取得を目的とした「試験対策」としての学習よりも、全体像を把握した上で「内容を理解する」ことを重視して学習するべきです。
したがって、最初に教科書をひと通り読み進める時に、しっかりと内容を理解しながら、「なるほど、なるほど」と興味深く、じっくりと読み進めることが大切です。
FP3級を取得すべき理由については、以下の動画でリベ大の両学長が詳しく解説してくれていますので、ぜひご覧ください
本気でお金持ちになりたいなら簿記とFPを学ぶべき5つの理由
満点は狙わなくていい、6割でOK
FP3級の合格基準は「学科試験」「実技試験」ともに6割以上の正答です。
満点を目指す必要はありません。
特に金融の専門家を目指す、とかでもない限り、細かい数字や語句まで正確に記憶しておく必要もありません。
あくまでも、実際にそれらの問題に直面した時に「確かこんなルール(や仕組み)があったはず」と思い出すことさえできれば、それで十分です。
まさに、生きていく上での基礎教養なのです。
世の中には、知らなかったために損をしてしまうということがたくさんあります。
FP3級の概要さえ知っていれば、あとは必要な時に必要な部分だけを、細かく深掘りして復習すればそれでいいのです。
今回のFP3級の教科書は、辞書のように、必要な時にいつでも手に取れる位置に常備しておきましょう。
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また、FP3級の教科書の隣に「お金の大学」も置いておくと鬼に金棒ですね
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今から始めるFP3級合格までの具体的な4ステップ
学習方法と学習期間が分かったら、あとは始めるのみです。
ステップは以下の4ステップ。
今すぐ「ステップ1」を実行し、栄光に向けてスタートを切りましょう!
試験に申し込む
まずは試験に申込まなきゃ始まりません。
以下の「日本FP協会」のホームページから早速エントリーをしましょう。
■日本FP協会 FP3級試験申請ページ
FP3級の試験は、年3回(5月・9月・1月)です。
試験の申込受付期間は、試験日の約2ヵ月前の約3週間のみです。
次の「試験日」と「申込受付期間」は以下です。
■試験日 :2023年9月10日(日)
■申込受付期間 :7/13(木)~8/3(木)
■合格発表日 :11/7(火)
つまり、試験申込から試験日まで必ず1~2ヵ月程度の期間があります。
まずやるべきことは、試験を申し込んで、退路を断つことです。
2023年度の試験日程は以下の通りです。
■2023年度 3級FP技能検定 学科及び実技試験(資産設計提案業務)
試験日 | 受検申請期間 | 合格発表日 | |
---|---|---|---|
第1回 | 2023年5月28日(日) | 3/17(金)~4/7(金) | 7月4日(火) |
第2回 | 2023年9月10日(日) | 7/5(水)~7/25(火) | 10月20日(金) |
第3回 | 2024年1月28日(日) | 11/14(火)~12/5(火) | 3月8日(金) |
■2023年度 3級FP技能検定 学科及び実技試験(資産設計提案業務)
試験日 | 受検申請期間 | 合格発表日 | |
---|---|---|---|
第1回 | 2023年5月28日(日) | 3/17(金)~4/7(金) | 7月4日(火) |
第2回 | 2023年9月10日(日) | 7/5(水)~7/25(火) | 10月20日(金) |
第3回 | 2024年1月28日(日) | 11/14(火)~12/5(火) | 3月8日(金) |
■金財 FP3級試験 申請ページ
教科書と問題集をポチる(注文する)
ステップ1で試験に申し込んだら、次は教材を申し込みます。
以下の「教科書」と「問題集」を申し込みましょう。
問題集は要らないという方は、教科書だけ申し込みをしましょう。
スマホアプリをインストールする
次は、スマホアプリをインストールします。
ご自分のスマートフォンの「Applestore」または「Googleplay」から「FP3級」で検索し、ご自分に合ったアプリをダウンロードしましょう。
iPhoneの方は、私がTwitterのフォロワーさんに教えていただいた以下のアプリが、とても使いやすくておすすめです。
他にもあるかもしれませんが、私は使ったことがないので良くわかりません。
学習を開始する
教材がお手元に届いたら学習を開始してください。
学習手順や学習時間は先にお伝えした通りです。
以上の4ステップを実施すれば、3か月後にはあなたもFP3級合格者です。
今すぐに、ステップ1で試験に申込みましょう。
次は、FP3級試験を受けるにあたり出てくるちょっとした疑問を解説します。
私も感じたよくある疑問点について解説します。
FP3級に関するちょっとした疑問
FP3級って正式名称はなんて言うの?
「FP3級(試験)」の正式名称は
三級 ファイナンシャル・プランニング技能検定(3級FP技能検定)
です。
この検定試験に合格すると
三級 ファイナンシャル・プランニング技能検定士(3級FP技能検定士)
に認定され、以下のような認定証が授与されます。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格には、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能検定3~1級と、日本FP協会認定の「AFP資格」及び「CFP🄬資格」があります。
いつ、どこで受けられて、いくらかかるの?
●試験は、年3回(5月・9月・1月)受けられます。
2023年度の試験日程は以下参照。
●場所は、47都道府県どこでも受けられます。
2023年9月の試験会場(FP協会)は以下参照。
●受験手数料は8,000円(非課税)です。
FP3級 学科試験:4,000円+実技試験:4,000円(計8,000円)
2023年度の試験要綱(FP協会)は以下参照。
●試験は、以下の2団体が実施しています。
「日本FP協会」(NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
「金財(きんざい)」(一般社団法人 金融財政事情研究会)
■日本FP協会 FP3級試験申請ページ
■金財 FP3級試験 申請ページ
【参考】2023年度の試験日程
試験日 | 受検申請期間 | 合格発表日 | |
---|---|---|---|
第1回 | 2022年5月22日(日) | 3/10(木)~3/31(木) | 6月29日(水) |
第2回 | 2022年9月11日(日) | 7/5(火)~7/26(火) | 10月24日(月) |
第3回 | 2023年1月22日(日) | 11/8(火)~11/29(火) | 3月2日(木) |
第1回 | 2023年5月28日(日) | 3/17(金)~4/7(金) | 7月4日(火) |
第2回 | 2023年9月10日(日) | 7/5(水)~7/25(火) | 10月20日(金) |
第3回 | 2024年1月28日(日) | 11/14(火)~12/5(火) | 3月8日(金) |
ざっくり言うとどんな試験なの?
学科試験(120分)と実技試験(60分)の合計180分の試験です。
午前中に学科試験(120分)、昼休憩を挟んで、午後に実技試験(60分)です。
出題形式や合格基準などは下表の通りです。
■学科試験
共通(金財/日本FP協会) | |
---|---|
出題形式 | マークシート形式 〇×式30問 三答択一式30問の合計60問 |
試験時間 | 120分 |
合格基準 | 6割以上の正答 (60点満点で36点以上) |
■実技試験
金財 | 日本FP協会 | |
---|---|---|
出題形式 | 事例形式5題 | マークシート形式 三答択一式20問 |
出題科目 | 下記のうちから一つ選択 ・個人資産相談業務 ・保険顧客資産相談業務 | 資産設計提案業務 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
合格基準 | 6割以上の正答 (50点満点で30点以上) | 6割以上の正答 (100点満点で60点以上) |
「学科試験」と「実技試験」ってなに?
「学科試験」も「実技試験」も、どちらもただの筆記試験です。
「学科試験」が一問一答形式であるのに対し、「実技試験」はやや応用問題になっています。
実際の出題イメージは、上述の表と、問題集を参照ください。
そもそもFP3級ってどんな内容(科目)なの?
FP3級は以下の6科目から構成されています。
1.ライフプランニングと資金計画
2.リスク管理
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業承継
「学科試験」は上記6科目の中から各10問ずつ計60問(二択30問/三択30問)ランダムに出題されます。
「FP協会」と「きんざい」はどっちがいいの?
結論から言うと「FP協会」も「きんざい」もどちらでも大差はありません。
ただ、合格率などから考えると、特段のこだわりがない場合は、FP協会で受験する方が無難だと思います。
「学科試験」については、「FP協会」も「きんざい」もまったく同じです。
両者の違いは「実技試験」の内容です。
■実技試験
金財 | 日本FP協会 | |
---|---|---|
出題形式 | 事例形式5題 | マークシート形式 三答択一式20問 |
出題科目 | 下記のうちから一つ選択 ・個人資産相談業務 ・保険顧客資産相談業務 | 資産設計提案業務 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
合格基準 | 6割以上の正答 (50点満点で30点以上) | 6割以上の正答 (100点満点で60点以上) |
両社の合格率を比較してみると以下のようになります。
■2021年9月試験合格率
金財 | 日本FP協会 | |
---|---|---|
【学科】共通 | 53.3% | 84.7% |
【実技】資産設計提案業務 | ― | 80.5% |
【実技】個人資産相談業 | 43.3% | ― |
【実技】保険顧客資産相談業務 | 48.7% | ― |
試験会場に持ち込んでいい電卓はどれ?
試験会場に持ち込んでいいものは以下の4種類です。
1.受験票
2.筆記用具(HBの鉛筆またはシャープペン、消しゴム)
3.計算機(電卓)
4.本人確認書類
このうち「計算機(電卓)」については以下の条件を満たすものになります。
■以下の条件に該当するもの
1.電源内蔵のもの(そろばん不可)
2.演算機能のみを有するもの
3.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの
4.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの
条件が細かいですが、要は、簿記3級で試験会場に持ち込んで良い電卓であれば大丈夫です。
Googleで「簿記 電卓 おすすめ」で検索すればおすすめの電卓が出てくるので、その中からお気に入りのものを選びましょう。
私は、簿記3級の勉強の際に、以下の電卓を購入しましたが、こちらで問題なく持ち込めましたので、迷う方はこちらでもよいかと思います。
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まとめ
以上、FP3級に短期間で一発合格するための学習方法と具体的な4ステップについて解説しました。
FP3級は、約1ヵ月間の学習で必ず一発合格できます。
学習教材も「みんなが欲しかった! FP3級の教科書」だけで大丈夫です。
満点を取る必要はないので、内容理解に重きを置いて学習しましょう。
大事なのはフックになる知識。
あなたの合格を心より応援しています!
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